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愛・蔵太の気になるメモ(homines id quod volunt credunt)

2011-11-26

[]映画『チェルノブイリ・ハート』に関する情報を有償で求めます(ただし安いです)

 すでに言及ずみの件なんですが、まとめとかあったんで。

「チェルノブイリ・ハート」の感想 - Togetter

 リアルタイム検索で見ると、『チェルノブイリ・ハート』に疑問を抱かない人が多いみたいだし(2011年11月26日現在)。

「チェルノブイリ・ハート」の検索結果 - Yahoo!検索(リアルタイム)

 

 ぼくの言及日記はこちらです。

『チェルノブイリ・ハート』というヤコペッティ度高そうな映画が公開されているようですが

映画『チェルノブイリ・ハート』の嘘、「ベラルーシでは現在でも、新生児の85%が何らかの障害を持っている」について

 見出しは演出です。

 

 映画の解説文から。

チェルノブイリ・ハート | Movie Walker

チェルノブイリ・ハートとは、“穴のあいた心臓”、“生まれつき重度の疾患を持つ子供”の意味である。ベラルーシでは現在でも、新生児の85%が何らかの障害を持っている。1986年4月26日、旧ソビエト連邦(現ウクライナ)のチェルノブイリ原子力発電所4号炉が爆発事故を起こし、放射性降下物はウクライナ、ベラルーシ、ロシアを汚染した。2002年、ベラルーシ共和国。原発から半径30キロ以内の居住は禁止されている。さらに北東350キロ以内に、局所的な高濃度汚染地域“ホット・ゾーン”が約100ヶ所も点在している。ホット・ゾーンでの農業や畜産業は、全面的に禁止されている。そんななか、ホット・ゾーンの村に住み続ける住民、放射線治療の現場、小児病棟、乳児院の実態に迫る。さらに4年後、事故から20年が経った2006年、事故があってから初めて故郷を訪れた1人の青年は、廃墟となったアパートへ向かう。爆心から3キロの強制退去地域は、1986年で時間が止まっていた。青年は1986年のカレンダーを見つめて、近親者の10人がガンで死んだこと、自分もそうやって死ぬ確信があることを語る。その1年後、青年は27歳の生涯を閉じた。

 いくら調べても分からないので有償で情報を求めます

人力検索はてな」で聞けばいいことなのかも知れないですが、あそこでの質問は期日限られてるみたいなんで。

 有償って言っても安いです。1000はてなポイント。

 

・「Gomel City Matemity Hospital」の「Dr. Nikolai M. Burakovsky」による、「健常な赤ちゃんが生まれる率は15〜20%」ということを裏付ける研究論文かそれに類する彼自身のテキスト(十分に精査されているもの)。

・「Dr. Nikolai M. Burakovsky」氏以外による、「ベラルーシでは現在でも、新生児の85%が何らかの障害を持っている」ということが分かる研究論文かそれに類するテキスト(十分に精査されているもの)。

 

 以上のことに関する情報が分かるかたはコメント欄で教えてください。はてなポイント受け渡しの関係で、はてなユーザーに限定します(すみません)。

 なぞなぞ認証は(2011年11月26日の段階では)「小見川千明」です。

 福島とチェルノブイリの人の『チェルノブイリ・ハート』の感想も聞きたいです。俺にはネタにすることしかできない。

 ○十年後、『フクシマ・ハート』という(擬似)ドキュメンタリー映画を作ろうと思った外国の映画スタッフが、フクシマとフクイ間違えて「まーどっちも原発あるからいいか!」とほざく映画を作る未来が見える。ちなみにチェルノブイリはベラルーシでもロシアでもなくウクライナにあります…。

TaroTaro 2011/12/03 04:13 こんにちは、情報提供について、本日、運がよければチェルノブイリ・ハートの監督さんと話をする機会があるかもしれません。少なくとも関係者とは、話をする機会があります。数時間後です。

lovelovedoglovelovedog 2011/12/03 22:14 数時間後というと今ごろ(12/3午後10時ごろ)ですかね…。

asas 2011/12/09 11:28 映画とった人じゃなく論文をまとめた人に
直接メールして聞いてみたらいかがですか?toxdoc.js@verizon.net
ウクライナ語の論文かもしれませんが。英文で書けば返事はくれるでしょう。
妊婦や幼児の放射能感受性を考えれば、そういう数値がでてもおかしくないんじゃないかと
個人的には思ってるんですが。

asas 2011/12/09 11:38 チェルノブイリの放射能の影響を受け先天性異常をもって生まれてきた子供たち映像動画
http://hibi-zakkan.sblo.jp/pages/user/iphone/article?article_id=45993241
呼吸疾患が高いためにそういう数値が出るんじゃないかとは思うんですが。


Northwest Sees 35% Infant Mortality Spike Post-Fukushima
http://www.myweathertech.com/2011/06/19/northwest-sees-35-infant-mortality-spike-post-fukushima/
チェルノブイリのあとで胎児や新生児の死亡率が優位に増加したのはよく知られた事実ですし。

lovelovedoglovelovedog 2011/12/10 00:54 ベラルーシの人はベラルーシ語のようです。

「チェルノブイリ・ハート」に関しては、メールでお伺いする前に本が出ているので、本を見てみます。論文に関しては、多分ドキュメンタリー製作者もよく知らない可能性が高いです。
「呼吸器系の病気」と言っても幅が広いんで…。

Northwest Sees 35% Infant Mortality Spike Post-Fukushima
↑これに関しては、片瀬久美子さんが言及してますね。
原発事故以降アメリカ北西部で乳幼児の死亡数が35%上昇しているって、ホント?
http://d.hatena.ne.jp/warbler/20110629/1309354848

ウクライナの乳児の死亡率増加に関する(放射能の影響否定的?)検証は以下のところにありましたが、
http://togetter.com/li/151642
「チェルノブイリのあとで胎児や新生児の死亡率が優位に増加した」に関する情報はどこにありますか。ウクライナ以外はうまく見つかりませんでした。

asas 2011/12/14 19:01 ウクライナ放射線医学研究センターのステパノワ医学博士がこられて、記者会見しています。
彼女の出している数字はもう少し高くて30%くらいだとおっしゃっています。
http://www.ustream.tv/recorded/19069729
http://www.ustream.tv/recorded/19121233
http://www.ustream.tv/recorded/19072740
いろいろ動画は上がってますので検索してみてください。

asas 2011/12/14 19:58 Health Effects of Chernobyl や Consequences of the catastrophe for people and the environmentなどの論文は最低限読んでほしいのですが。具体的に放射能の影響でなる病気(白血病や甲状腺がん)ってほんと少ないんですよ。だから論文で明確に証明できるのが少ないんです。ステパノワの話を聞くとわかりますが、特別な病気になるわけじゃないんですよ。普通の病気になります。
低線量被ばくは免疫系を壊すから病気になるけど治りにくい、抗生物質ものめなくなるから治らない。これを放射能のせいだと
証明するのは統計手法以外ないんです。

lovelovedoglovelovedog 2011/12/15 23:20 情報どうもありがとうございます。
http://www.chernobylcongress.org/fileadmin/user_upload/pdfs/chernob_report_2011_en_web.pdf
Health Effects of Chernobyl

Consequences of the catastrophe for people and the environment
http://www.strahlentelex.de/Yablokov%20Chernobyl%20book.pdf

要するに「ベラルーシでは現在でも、新生児の85%が何らかの障害を持っている」に相当する論文はない(うまく見つからない)ということで、今のところはいいんでしょうか? 動画は「という例が見られる」「という方もいる」が主っぽいので、あまり精査する気になれないです…。

http://bochibochi-ikoka.doorblog.jp/archives/3197069.html#

バグってハニーバグってハニー 2011/12/20 05:04 PubMedとかで検索するといいと思うのですが。(PubMedに関してはウィキペディア先生にでも聞いてください。)

Burakovskyで検索してもイニシャルがNMの論文は一つもヒットしないです。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed?term=Burakovsky
おそらくNikolai M. Burakovskyさんは今まで一つも医学論文を書いたことがないのだと思いますが、ひょっとするとファミリー・ネームは違う綴り方をするかもです。

ベラルーシの新生児に関する研究はたとえば次のようなのがヒットします。
Congenital malformations among newborns and developmental abnormalities among human embryos in Belarus after Chernobyl accident
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12064450

これはレビュー(総説、つまりいくつかの研究記事をまとめたもの)で、結論としては事故前と比べて先天性の奇形と発達異常が増えたとのことです。本文は読めないので、20年後でも異常率が85%にのぼるのかどうかはちょっと分かりませんが。

右側の「Related citations」のところには関連した論文が出てくるので、いろいろとチェックするといいかも。事故の影響が認められた研究と認められなかった研究とがありますね。ただ、雑誌がマイナーだったり、英語以外で書かれていたりして本文を読むのは難しそうです。

あじさいあじさい 2011/12/22 18:39 リンク先は参考になるかもと思いましたので、貼っておきますね。

http://d.hatena.ne.jp/eisberg/20111219/1324309477

lovelovedoglovelovedog 2011/12/23 03:22 いろいろどうもありがとうございます。

byi14121byi14121 2011/12/29 11:56 いつもブログを拝読して参考にさせていただいています。ありがとうございます。

心臓に関するものではないのですが、私の検索で引っかかってきたものをご紹介させていただきます。
(休日とは言え、職場で検索したのでお礼をいただくといろいろややこしいので不要でお願いします。)

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed?term=14613817
Reprod Toxicol. 2003 Nov-Dec;17(6):659-66.
The congenital anomalies registry in Belarus: a tool for assessing the public health impact of the Chernobyl accident.
ベラルーシでの先天性奇形の登録システムの紹介で、1983年以降、全期間・全領域の85%をカバー。

http://pediatrics.aappublications.org/content/125/4/e836.full
Malformations in a Chornobyl-Impacted Region
ウクライナの汚染地域では有意に奇形が増加している。
神経管閉鎖障害関連で 10,000 出産あたり 27.0(汚染地域) vs 18.3 (非汚染地域)


http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed?term=20737614
Am J Hum Biol. 2010 Sep-Oct;22(5):667-74.
Chronic radiation exposure in the Rivne-Polissia region of Ukraine: implications for birth defects.
ウクライナの汚染地域では推奨レベルを超えた汚染食品の摂取が女性で起こっていると指摘。アルコールなど他の因子と相まって奇形が増えているのではないか。

lovelovedoglovelovedog 2011/12/30 00:48 どうもありがとうございます。参考にさせていただきます。

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