サヨクの嘘を暴け! 〜食品編〜

【不安商法】 アスパルテームが万病を引き起こす

2017.08.31 new! 2017.11.23 分かりづらい文章を一部訂正
【問】 人工甘味料アスパルテームを採ると体内で分解されて有害な化学物質になって健康が蝕まれる 他、頭痛や眩暈、浮腫みなどの軽いものから、失明やうつ、糖尿病など恐ろしい病気になってしまう。  しかも、コカイン以上の依存性があるので決して手にしてはイケナイ。
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【答】

 ま、とりあえず、アスパルテームについて科学的見地から肯定しているサイトを2つ紹介する。

 暗記するまで、とは言わないが書かれている内容がちゃんと理解できるまで繰り返し精読いただきた い。

 ☆喪われた化合物の名誉のために(3)〜アスパルテーム〜
 http://www.org-chem.org/yuuki/aspartame/aspartame.html ( 魚拓 http://archive.is/jmDsJ )


 アスパルテームについて、医療と栄養の専門家が知っておくべきこと。
 著名な毒性学者Bernadene Magnuson先生のインタビュー
 https://www.cocacola.co.jp/article/energy-balance_02 ( 魚拓 http://archive.is/fTLxG )

 さて、必要な基礎知識を得て頂いたところで、ここから本文。

 これだけインターネットで情報が引き出せるようになったにも関わらず、人工甘味料に対する風評被 害が後を絶たないので、いつものように長文にて反駁させていただく。

 人工甘味料 ―― 今現在に於いて広く使われてるのはアステルパームだろう ―― の正体は、単な る蛋白質です。

   ☆喪われた化合物の名誉のために(3)〜アスパルテーム〜
   http://www.org-chem.org/yuuki/aspartame/aspartame.html
   > アスパルテームは一見ややこしい構造ですが、
   > 実はアスパラギン酸とフェニルアラニンという2つの天然アミノ酸が結合したものです。
   > これらは前項のグルタミン酸同様タンパク質の構成成分であり、
   > 人体にとって絶対必要な化合物です。
   > 要するにアスパルテームはたまたま強い甘味を持っているというだけの、ありふれた
   > タンパク質の断片であるに過ぎません。
   >
   > アスパルテームは体内に取り込まれるとほぼ瞬時に
   > 2つのアミノ酸とメタノールとに分解されます。
   > もちろんアミノ酸は無害、メタノールには毒性がないでもありませんが、
   > アスパルテーム分子全体に占める割合いが少ないため、普通に調味料として使う分には
   > 何の問題もない量です。

 もちろん、蛋白質=安全、というワケではありません。

 狂牛病の原因物質だとされる『ブリオン』もまた蛋白質です。

   ☆タンパク質の話(6)〜プリオン・発狂するタンパク質
   http://www.org-chem.org/yuuki/protein/prion.html
   > 狂牛病騒ぎの以前から、「クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)」 に関する研究は
   > 進められていました。
   > しかしその進展につれて浮かび上がってきたのは、あまりにも奇妙なことばかりでした。
   > まずこの病気の病原体は、細菌でもウィルスでもないのです。
   >
   《略》
   >
   > そして病原体を精製して追い詰めていってもそこにDNAやRNAは検出されず、
   > 核酸を破壊する紫外線照射をしても感染力はなくなりません。
   > つまり病原体は遺伝子を持っていないのにタンパク質だけで自己増殖ができる、という
   > 生物学の常識に反した結論にたどり着かざるを得ません。
   > この今までに例のない恐るべき病原体に 「プリオン」(Prion)という名を与えたのは、
   > ノーベル賞への野心に燃える若き生化学者スタンリー・プルシナーでした。
   > これはタンパク質(Protein)と感染(infection)とを合わせたものです。
   >
   《略》
   >
   > 現在では、体内の正常プリオンが病原性の異常プリオンに出会うとこれによって変形され、
   > 異常型に化けてしまうという説が広く受け入れられています。
   > こうしてたまっていった異常プリオンは水に溶けにくいためそれ同士でくっつき合って沈着し、
   > これが脳細胞を破壊すると考えられています。
   > 要するに異常プリオンは真の意味で自己増殖を行っているのではなく、
   > 元から生体にある正常プリオンを自分と同じ形に変形させることによって
   > 仲間を増やしていた、というわけです。

 しかし、人工甘味料がブリオンのような感染性蛋白質だという理由で叩かれているワケではありませ ん。

 もっと単純でバカバカしい理由で叩かれているのです。

 叩かれる理由の一つ目は、人工甘味料『アステルパーム』を構成する化学物質が好ましくないという モノです。

 たとえばコチラ。

   疑惑の甘味料“アステルパーム”
   http://thinker-japan.com/aspaltame.html
   > アステルパームとは
   >
   > アスパルテームは、1965年に米・サール薬品が化学的に合成した 人工甘味料 です。
   > (正確にはアミノ酸ではなく、ジペプチドという化合物)
   >
   > 後に日本の、味の素株式会社が大量生産の技術を開発し、「パルスイート」 という商品名で
   > 流通しています。
   >
   > 砂糖の約200倍の甘みを持ち、カロリーはありません。
   >
   > その構成は、卵や牛乳、肉の中にも存在する必須アミノ酸のフェニルアラニンと、
   > アスパラガスの中にもあるアスパラギン酸が大部分を占め、
   > その二つのアミノ酸が ペプチド結合で 結びついている構造です。
   >
   > アスパルテームの大部分を構成するフェニルアラニンとアスパラギン酸は、
   > 自然の食物の中にも存在するアミノ酸ですが、
   > 単体で摂取すると両方とも脳細胞(ニューロン)を興奮させすぎて死に至らしめる
   > 興奮性毒であることが判明しているのです。
   >
   > この事実は、専門家の研究によって明らかにされていますが、
   > 一般的にはあまり知られていません。

 この辺のキチガイ屁理屈は、当サイトをご覧になっておられる貴兄におかれましても 「ああ、またか」  という反応しか出ない 『買ってはいけない超理論』 としてお馴染みの物でしょう。

 フェニルアラニンにしろアスパラギン酸にしろ、それに毒性があるなら摂取量を抜きに語ることは許さ れません。 推理小説でお馴染みの猛毒青酸カリでさえも致死量は0.2g。 何十人も殺せる量であっ ても25メートルプールに満杯の真水に溶いて、毎日の飲料水として飲むのであれば、何年掛かっても 青酸カリ服毒由来の健康被害なんか出ません。

 アスパラギン酸に至っては、サプリメントとして販売されています。

 たとえば、amazonで扱われているコチラ。

   田辺三菱製薬 アスパラドリンクα 100ml×10本 [指定医薬部外品]

 メーカーのwebページを覗いたトコロ、

   【成分1瓶(100mL)中】
   成分                 含量
   L-アスパラギン酸カリウム     100mg
   L-アスパラギン酸マグネシウム 100mg

 一瓶飲めば合計200mg(0.2g)のアスパラギン酸化合物が摂取されます。

 げろげろに疲れ果てたサラリーマンが会議や商談に備えてドリンク剤を複数本、一気に呑むっての は良くある話なので、仮にアスパラギン酸化合物を0.5g位採っても健康被害は起こり得ないでしょう (  ちなみに、カフェインを錠剤等で大量に服用すると死に至ることがあります。 こちらは、アスパラギン 酸化合物と違って実際に死亡した人も居ますので要注意です。 とはいえ、致死量は10,000g(10g)と半 端ない大量摂取ですけど )。

 それ以前にアスパラギン酸は植物のアスパラ等に含まれる成分ですので、グリーンアスパラや豆類 を食べれば望むと望まないに関わらず、アスパラギン酸を接種することになります。

   アスパラギン酸の含有量(野菜類)
   http://wholefoodcatalog.com/nutrient/aspartic_acid/vegetables/
   > ・ えだまめ(生)⇒ 可食部 50g あたり 413 mg = 可食部 100g あたり 826 mg
   > ・ そらまめ(未熟豆,生)⇒ 可食部 25g あたり 206 mg = 可食部 100g あたり 824 mg
   > ・ だいすもやし(生)⇒ 可食部 50g あたり 427 mg = 可食部 100g あたり 854 mg
   > ・ れんこん(根茎,生)⇒ 可食部 205g あたり 1132 mg ≒ 可食部 100g あたり 552 mg
   > ・ たけのこ(若茎,生)⇒ 可食部 273g あたり 915 mg = 可食部 100g あたり 335 mg
   > ・ グリーンピース(生)⇒ 可食部 5g あたり 31 mg = 可食部 100g あたり 620 mg
   > ・ かんぴょう(乾)⇒ 可食部 25g あたり 135 mg = 可食部 100g あたり 540 mg
   > ・ さやえんどう(若ざや,生)⇒ 可食部 5g あたり 21 mg = 可食部 100g あたり 420 mg
   > ・ ブラックマッペもやし(生)⇒ 可食部 50g あたり 218 mg = 可食部 100g あたり 436 mg

 グリーンアスパラガス(若茎,生)が 可食部 95g あたり 327 mg で 可食部 100g あたりに換算して  344 mg なのは豆類の中ではむしろ含有量が少ない方で、中東の家庭料理の様な豆類が中心の食事 を採っていたらアスパラギン酸の摂取量はかなりの量になると思われますが、寡聞にして「豆類中心の 食事によってアスパラギン酸中毒となり、脳細胞(ニューロン)を興奮させすぎて死に至った」 なんて話 は知りませんし、まぁ、起こった事もないでしょう。

 フェニルアラニンにしても同様で、

   フェニルアラニンの含有量(食品)
   http://wholefoodcatalog.com/nutrient/phenylalanine/foods/
   > ・ かつお(加工品,削り節)⇒ 可食部 3g あたり 93 mg = 可食部 100g あたり 3100 mg
   > ・ 湯葉(干し)⇒ 可食部 4g あたり 120 mg = 可食部 100g あたり 3000 mg
   > ・ 高野豆腐 ⇒ 可食部 19g あたり 551 mg = 可食部 100g あたり 2900 mg
   > ・ ぶた,ゼラチン ⇒ 可食部 5g あたり 100 mg = 可食部 100g あたり 2000 mg
   > ・ きな粉(脱皮大豆)⇒ 可食部 10g あたり 200 mg = 可食部 100g あたり 2000 mg
   > ・ しらす干し(半乾燥品)⇒ 可食部 15g あたり 240 mg = 可食部 100g あたり 1600 mg
   > ・ きな粉(全粒大豆)⇒ 可食部 10g あたり 200 mg = 可食部 100g あたり 2000 mg
   > ・ 大豆(乾燥,生)⇒ 可食部 40g あたり 800 mg = 可食部 100g あたり 2000 mg
   > ・ 粉乳(脱脂粉乳)⇒ 可食部 5g あたり 80 mg = 可食部 100g あたり 1600 mg
   > ・ あずき(あん,さらしあん)⇒ 可食部 10g あたり 160 mg = 可食部 100g あたり 1600 mg

 食材の単位質量あたりの含有量で比べるとフェニルアラニンの含有量はアスパラギン酸の含有量の 2〜3倍もあります ( 閾値が同じだとは限らないので、この比較に意味は無いんですけどね )。 

 したがって、

   > アスパルテームの大部分を構成するフェニルアラニンとアスパラギン酸は、
   > 自然の食物の中にも存在するアミノ酸ですが、
   > 単体で摂取すると両方とも脳細胞(ニューロン)を興奮させすぎて死に至らしめる
   > 興奮性毒であることが判明しているのです。

 なんて書かれていますが、実際問題、化学的に抽出された物質を摂取するのでない限り、食事でも 人工甘味料アスパルテームで味付けされた食品や飲料水をドカ喰いドカ飲みしても、健康に影響がで 得る摂取量を体に取り入れるのは無理な話です。

 やはり、人工甘味料アスパルテームを有害物質として扱える唯一の例は、『フェニルケトン尿症』 と呼 ばれる遺伝病を持った新生児が、フェニルアラニンを多量に摂った際に、知能に重篤な障害を齎す可 能性がある点だけでしょう。

 であるならば、「新生児が 『フェニルケトン尿症』 という病気だった場合は注意しましょう」 で済む話で す。 『フェニルケトン尿症』 という病気は、生まれた時に必ず行なわれる検査により容易に判定され、 しかも、その確率は8万人にひとり(日本人口1億3千万人中約1600人,0.00125%)。 残りの1億 2999万8400人 ( 99.99875% ) には何の関係もない話です。

 では、ここまでで、アステルパームの素材であるフェニルアラニンとアスパラギン酸が有毒性であって も、人間の摂食量的に考えて、閾値を超えて健康に影響が出る程に摂取する事は不可能だと判りまし た。


 この記事の続きの部分についても検証しておきましょう。

   > またアスパルテームの中のメチルエステルは飲み込んだとたん、
   > メチルアルコール(メタノール)に変わります。。  これも神経毒です。
   >
   > 蓄積していくと腫瘍、脳障害、頭痛、気分の著しい変化、皮膚のポリープ、不眠症、鬱、
   > 知能低下を挙げ、短期記憶への影響、血液のガンなどが増えるという研究結果があります。
   > また暴力的になることも分かっています。
   >
   > 海外でよく密造酒で多くの人が死亡するニュースが取り上げられるが、
   > これはメタノール中毒によるものです。
   >
   > メタノールは、小さじ一杯で失明、大さじ一杯で死亡に至ります。

 これに関しては、最初に案内させて頂いたサイトで論破されていますね。

   ☆喪われた化合物の名誉のために(3)〜アスパルテーム〜
   http://www.org-chem.org/yuuki/aspartame/aspartame.html
   > アスパルテームは体内に取り込まれると
   > ほぼ瞬時に2つのアミノ酸とメタノールとに分解されます。
   > もちろんアミノ酸は無害、メタノールには毒性がないでもありませんが、
   > アスパルテーム分子全体に占める割合いが少ないため、普通に調味料として使う分には
   > 何の問題もない量です。
   > コーヒー1杯に入れるアスパルテーム由来のメタノールの量は数mg程度ですが、
   > 一部の発酵飲料にはコップ1杯にメタノールを300mgも含むものがあり、
   > この程度では健康に影響を起こすことはありません。

 いつもの 「毒性があるならば、その毒性が発揮される摂取量(閾値)を抜きにして毒性を語るなか れ」 ですね。

 何十人も殺せる青酸カリを25メートルプールに満杯の真水に溶いて、毎日の飲料水として飲むので あれば、何年掛かっても青酸カリ服毒由来の健康被害なんか出ないということです。

 というわけで、

   疑惑の甘味料“アステルパーム”
   http://thinker-japan.com/aspaltame.html

 への反駁はこれまで。

 次は、その他の風評被害についてみてみましょう。

 この辺は如何でしょうか?

   ヘルシーライフの新常識:
   カロリーゼロを疑おう【第4回】アスパルテームへの疑惑
   http://review.itmedia.co.jp/review/articles/1411/28/news032.html

   > うまい話には、やっぱり裏がある
   >
   > 頭痛やめまい、むくみなどの軽いものから、失明やうつ、糖尿病などの深刻な症状まで、
   > アスパルテームには多くの副作用が囁かれています。
   >
   > そして、前回もお話したように、
   > 人工的で有害な化学物質は肝臓に蓄積される可能性があります。
   > 完全に排除するのは難しくとも、せめて、妊婦や乳幼児には摂取させない努力をする必要が
   > あるでしょう。

 はい、気付かれましたか?

   > アスパルテームには多くの副作用があることが判っています。

 ではありません。

   > アスパルテームには多くの副作用が囁かれています

 つまり、頭痛や眩暈、浮腫みなどの軽いものから、失明や鬱、糖尿病などの深刻な症状まで様々な 症状がアスパルテームの摂取を原因としていると語りつつも、その科学的根拠(エビデンス)はおろか、 関連性を示し得る統計すら出しません。

 あくまで 「そう言われている」 「そう言っている人が居る」 というレベルのお話です。

 さらに続く文章はもっと酷い。

   > そして、前回もお話したように、
   > 人工的で有害な化学物質は肝臓に蓄積される可能性があります。

 こちらも手口は同じですね。

   > 人工的で有害な化学物質は肝臓に蓄積されます

 ではありません。

   > 人工的で有害な化学物質は肝臓に蓄積される可能性があります

 です。

 可能性があるなら、大概なんでも可能性はありますよ。

 私が定年退職後の暇潰しに東大の理工学部を受けて一発合格する可能性だってゼロじゃない。

 私が定年退職後の暇潰しに草レースを始めたら全戦全勝でスポンサーが付き、トントン拍子にレベ ルアップしてF1レーサーになることだって可能性だけでいえばありえない話じゃない。

 私が交通事故に遭って死んでしまった後に、異世界で生まれ変わって活躍し、その世界を救う冒険 譚を綴るような第二の人生を送る可能性だってないわけじゃない ( 書いていて阿呆らしくなったので此 処まで )。

 でもね。 実を言うと化学物質が溜まるのは肝臓ではありません。 脂肪です。

   第4章  効果的な解毒方法とは  (Part 2)
   http://www14.plala.or.jp/margarita/chap%204_3.htm

 肝臓が化学物質を処理する際に生じた新たな化学物質によって肝臓がダメージを受けて、肝細胞が 壊れて病気になることがあります。 アルコール中毒患者の肝硬変などはその最たる例でしょう。 しか し、これはホルムアルデヒトが肝臓に蓄積されたと見做すことはできません。

 アルコール以外でも閾値を超えた摂取やアレルギー反応によって肝臓がダメージを受けて肝機能に 障碍をきたすことがあります。

   gooヘルスケア ― 薬物性肝障害の症状や原因・診断・治療方法と関連Q&A
   https://health.goo.ne.jp/medical/10I50300

 また、少量でも肝臓にダメージを与える化学物質が存在します。

   安全衛生と化学物質 ― 第5章 化学物質の有害性
   http://www.chem.tsukuba.ac.jp/nomoto/26-5anzenneisei.pdf
   > 化学物質による健康障害の種類
   > 化学物質による障害の型
   >
   > 肝臓は小腸から吸収された物質の解毒を行うため、
   > 多くの化学物質によりその機能が障害を受ける。
   > 主な身体症状: 全身の倦怠感,発熱,黄疸など。
   >
   > ○ ハロゲン系有機溶剤
   >   肝臓で分解される時、有害な活性ハロゲン化物を生じるために肝障害を起こしやすい。
   >   四塩化炭素(CCl4),クロロホルム(CHCl3),トリクロロエチレンなどによる。
   >   肝臓に中性脂肪が蓄積,肝細胞が壊死,胆汁の排泄が阻害される障害がある。
   >
   > ○ メタノールやエチレングリコールなどは、
   >   代謝の過程で酸を生じるため肝障害を起こしやすい。

 ただ、いずれも肝臓に化学物質が蓄積しているわけではありません、先のアルコール性肝機能障碍 にしても蓄積するのは中性脂肪(いわゆる“脂肪肝”というヤツ)であってホルムアルデヒドではありませ ん。

 ついでに、最後の部分にも突っ込んでおきましょう。

   > 完全に排除するのは難しくとも、せめて、妊婦や乳幼児には摂取させない努力をする
   > 必要があるでしょう。

 既出の通り、新生児が 『フェニルケトン尿症』 という病気だった場合は、人工甘味料アスパルテーム が禁忌となります。 ただそれだけの話です。 むしろ、栄養素をどんどん採り入れてお腹の中の赤ち ゃんを育てなければならないに妊婦、そして、栄養素をどんどん採り入れてビシバシ代謝して健やかに 成長しなければならない新生児に人工甘味料を与える事の方がどうかしていると言えるでしょう。

 なお、妊娠中毒予防のために医師から摂食制限を受けている妊婦が、カロリー制限の中で甘い物を 食べてストレス発散する目的で人工甘味料アスパルテームを採るのであれば、なんの問題もありませ ん。

   アスパルテームについて、医療と栄養の専門家が知っておくべきこと。
   著名な毒性学者Bernadene Magnuson先生のインタビュー
   https://www.cocacola.co.jp/article/energy-balance_02
   > 5.アスパルテームの安全性
   《略》
   >
   > ● 妊娠中および授乳中の女性にとってもアスパルテームは安全でしょうか?
   >
   > Magnuson先生:
   > 「 はい。
   >  アスパルテームが食品や飲料への使用を認可されるためには、
   >  妊娠中および授乳中の女性にも悪影響がないことを動物実験で示さなければなりません。
   >  安全性における研究結果において、アスパルテームはそのままの状態で血流に入ることは
   >  決してなく、消化されて完全に一般的な食物成分になることが明らかになっています。
   >  これらの事実に基づき、私たちは、
   >  アスパルテームを含む製品を妊娠中および授乳中の女性が摂取しても、
   >  本人および胎児に悪影響を及ぼすリスクはないと確信できるのです。
   >  女性の中でも、特に糖尿病または肥満の女性は、
   >  妊娠中に摂取するアスパルテームは安全だと知っておくことが大切です。
   >  妊娠中に体重や糖尿病をコントロールしないと、リスクが発生するからです。
 
 これで、アステルパームが肝臓に蓄積して肝機能障害を起こす可能性はなく、妊婦が採っても安全  (そもそも栄養が必要な乳幼児に与える様なモノではない) だと判りました。

 では次の風評被害に行きましょう。

 少し古い記事ですが、かつて 『ダチンコギャラリー』 にてゴチャゴチャ言い争った際に引き合いに出し た似非科学です。 覚えているお方は ・・・ まぁ、いらっしゃらないでしょうなw

   2015年03月08日 科学ニュース隊
   「糖質ゼロ」も安心できない!? 人工甘味料が糖尿病リスクを高める可能性
   http://www.scienceplus2ch.com/archives/4981378.html
   > 予備群も含めれば2000万人という国民病である糖尿病。
   > 予防やダイエットのために、「糖質ゼロ」「カロリーオフ」を謳う飲料・食品に手を伸ばす人は
   > 少なくない。
   > ところが健康を気遣って選んだはずなのに、かえって病気のリスクが高まるという
   > 研究がある。
   >
   > 「糖質ゼロ」「カロリーオフ」の飲食物には糖質が含まれていないにもかかわらず、
   > しっかりと甘みがある。 「人工甘味料」によるものだ。
   >
   > その人工甘味料について、2014年9月に興味深い研究報告が
   > 英科学誌『ネイチャー』に発表された。
   > イスラエルのワイツマン科学研究所のチームが行なった実験で、
   > マウスを3つのグループに分け、それぞれ
   > 「普通の水」「ブドウ糖を含んだ水」「人工甘味料を含んだ水」
   > を与え続けて経過を観察した。
   > 順天堂大学大学院医学研究科の白澤卓二教授が説明する。
   >
   > 「 実験結果は、『人工甘味料が糖尿病リスクを高める』 ことを示唆するものでした。
   >  人工甘味料を与えられていたすべてのマウスが2型糖尿病を引き起こす
   >  『耐糖能異常』 を示したのです 」
   >
   > これまでも人工甘味料によって糖尿病リスクが高まる可能性を指摘した研究はあり、
   > 学会では古くて新しいテーマだった。
   >
   > 国内では、2013年に富山県の工場で働く2037人の男性(平均年齢46.2歳)を
   > 7年間にわたって追跡調査し、人工甘味料の入ったダイエット用飲料と
   > 糖尿病リスクの連関を調べた研究がある。
   > この研究では、ダイエット飲料を週に1本(250ミリリットル)以上飲む男性は、
   > めったに飲まない男性に比べて糖尿病発症リスクが1.7倍になるとの結果が出ている。
   >
   > 海外ではさらに大規模な調査がある。
   > 2013年2月に報告されたフランス国立保健医学研究所の研究では、
   > 約6万6000人のフランス人女性を14年間追跡調査した。
   > その結果、ダイエット炭酸飲料を1週間に500ミリリットル飲む人と
   > 通常の炭酸飲料を同量飲む人では、前者のほうが糖尿病になる割合が15%高かった。
   > 飲む量が多いグループ同士では、その差はさらに広がった。
   >
   > 「 ただし、これまでの研究では
   >  人工甘味料が糖尿病を引き起こしているかどうかの因果関係は不明瞭でした。
   >  人工甘味料によって味覚が鈍るなどして、他の食事の際に糖質を摂り過ぎてしまった
   >  結果だとする見方などがありました。
   >  今回のイスラエルのチームの研究は、
   >  『どういったメカニズムで人工甘味料が糖尿病を引き起こすのか』
   >  という疑問に答える材料を提示したのが興味深い点です 」
   >
   > ( 管理栄養士でフードコーディネーターの安中千絵氏 )
   >
   >
   > ※ 週刊ポスト2015年3月13日号
   >
   > http://www.excite.co.jp/News/column_g/20150305/Postseven_307022.html

 面倒臭いので論破も当時の記事から拝借する。

 - - 『ダチンコギャラリー』 からの引用ここから - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

 いかがだろうか?

 「へーなるほど。 そうだったのか」 と思った方は失礼ながら理系センスがゼロのお方だ。

 悪い事は言わないから義務教育の理科から学び直した方が良い。

 この記事の中で科学的であると言えるのは、最初に紹介されたイスラエルのワイツマン科学研究所 のチームが行なった実験だけだ。 富山県の工場で働く男性を7年間にわたって追跡した調査も、フラ ンス国立保健医学研究所がフランス人女性を14年間に渡って追跡した調査も全く以って科学ではな い。

 人工甘味料入りの飲料を好んで飲むのは間違いなく甘党なのだから、人工甘味料の摂取以外の栄 養摂取量を無秩序にしていたら、甘党の糖尿病発症リスクが高くなるのは当たり前だ。
 エビデンスとして認められる統計を取るのであれば、サンプルは、寮生活の学生や住み込みで働い ている人に限定して、寮での食事以外に間食や外食を許さず、人工甘味料の摂取以外の栄養素摂取 量を厳に同一にして調査しなければならない。 甘い物を好む人が欲望のままに間食したり高カロリー な外食を摂ったりしていたら、糖尿病リスクが増大するのは当然である。

 そんなものは科学ではない。

 イスラエルのワイツマン科学研究所のチームが行なった実験にしても穴が無いワケではない。

 そもそもマウスと人は、化学物質に対する感受性というか耐性が全く異なる。

 たとえば、一時期に強烈な発癌性が懸念されて、忌避する為にゴミの分別回収が始まり、超高温度 焼却施設が次々に建てられた悪魔の化学物質ダイオキシンは、人とマウス ( というか、モルモット ) で 毒性の現れ方が全く異なる。

 自画自賛で申し訳ないが、随分以前に書いた拙稿を紹介する。

 折角なので、オイラに無断で丸々転載しやがりましたURLから紹介w

   ★阿修羅♪
   サヨクの嘘を暴け! 〜食品編〜 (奇行種圭坊の魔窟)
   【不安商法】 猛毒ダイオキシン
   http://www.asyura2.com/13/senkyo152/msg/345.html

 あまりにも古い文章なので、残念ながらリンクの多くが「Not found」になってしまっているが、書かれて いる内容はあくまでリンク先の根拠資料に基づいた事実である。

 ダイオキシンはモルモットに対して極めて強い毒性を示すが、同じ小型齧歯類であるハムスターに対 しては、同体重比で八千分の一しか毒性を発揮しない。 人に対しては更に弱く、大量に摂取しない限 り、人への毒性の発現はほぼ見られない。

 そもそも既に認可されている人工甘味料は全て、異常なまでに執拗な、ある意味、悪意さえある検査 と実験を経てシロと判明した化学物質です。

 たとえば、今現在主流の人工甘味料アステルパームについて書かれた科学的な記事がコチラ。

   ☆喪われた化合物の名誉のために(3)〜アスパルテーム〜
   http://www.org-chem.org/yuuki/aspartame/aspartame.html

 ダイオキシンと同様に、特定の動物に対して特殊な作用を起こす可能性は、ありとあらゆる物質に関 して存在します。 だから、薬も化粧品も、動物実験で安全性が確認された後で、尚も治験という名の 人体実験を行って最終チェックをするのです。

 ですから、イスラエルのワイツマン科学研究所のチームが行なった実験で、人工甘味料を摂取したマ ウス郡が 『耐糖能異常』 を示した ・・・ つまり、『境界型糖尿病 ( 糖尿病予備軍 )』 になったからとい って、人に対しても同じことが起こるとは限りません。

 あくまで

   人工甘味料を摂取すると 『境界型糖尿病 ( 糖尿病予備軍 )』 になる可能性が提言された

 に過ぎません。

 実際問題、なぜ、イスラエルのワイツマン科学研究所のチームがこんなに浅い段階で、研究内容を 公表したのか疑問に思います。

 下手したら副作用で死んじゃうような強烈な特効薬の治験じゃあるまいし、契約した人を軟禁して普 通の食事以外に

   「普通の水」 「ブドウ糖を含んだ水」 「人工甘味料を含んだ水」

 を与え続けて経過を観察するだけの話です。

 莫大な研究予算を持つワイツマン科学研究所が出来ない道理は無い。

 出来ないのでもなければ、やらないのでもなく、やったが期待通りの結果にならなかった。
 だから、治験をやる前の段階のデータを公表して人工甘味料の製造メーカーにネガティブ・キャンペ ーンを張った ・・・ というのが真相だと思う。

 ま、邪推はともかく。

 科学とはこういうものです。

 仮説は実証されて始めて意味を持ちます。

 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 『ダチンコギャラリー』からの引用ここまで - -

 薬効の有無を確認する際に絶対にやらなければならない“二重盲検法”をやっていない時点で、『ネ イチャー』誌に載ったこの実験結果は、エビデンスにならない。

 今から2年半前に掲載された

   2015年03月08日 科学ニュース隊
   「糖質ゼロ」も安心できない!? 人工甘味料が糖尿病リスクを高める可能性
   http://www.scienceplus2ch.com/archives/4981378.html

 は、「 数字は嘘を吐かないが、嘘吐きは数字を使う 」 の典型例です。 こんな駄文でアスパルテーム の安全性は揺らぎません。

 最後は↓ダイアモンド・オンラインに載った長文記事にご登場願いましょう。

   DIAMOND online 男の健康
   「ゼロ」カロリーなのに太る?! 日本で知られていない、まさかのカラクリ
   http://diamond.jp/articles/-/42170
   http://diamond.jp/articles/-/42170?page=2
   http://diamond.jp/articles/-/42170?page=3
   http://diamond.jp/articles/-/42170?page=4
   http://diamond.jp/articles/-/42170?page=5
   > カロリーゼロの飲料や食品を、「たくさん食べても太らないから大丈夫」 と安心して、
   > 無意識のうちについつい食べ過ぎていませんか?
   > 実は、そんな心理的な要因だけでなく、カロリーゼロ飲食品に含まれる人工甘味料が
   > 体にさまざまに影響して、肥満につながる恐れがあることが分かってきました。
   > 肥満の主な要因と考えられる、人口甘味料の
   > 「ホルモンに作用する」 「味覚を鈍化させる」 「依存性がある」
   > の3つについて、詳しくみていきましょう。
   >
   > 巷にあふれる 「カロリーゼロ」 飲食品には、
   > 必ずと言っていいほど新種の人工甘味料が含まれています。
   > この甘味料自体は、非常に甘みが強く少しの摂取で甘みを感じることもあり、
   > カロリーを抑制する効果がありますが、実は怖い“副作用”があるのです。
   > 人工甘味料を摂ることで、逆に空腹感が増したり、甘み中毒になることで、
   > 食べ過ぎてかえって太ってしまった、
   > しかも、それ以外に心や身体に変化があったという事例がたくさん確認されています。
   >
   > ここでは、Pくん(東京在住/26歳男性)の体験談を紹介します。
   > あなたの周囲にも、同じような経験をもつ人はいませんか?
   >
   >  【Pくんのトンデモ体験談】
   >
   >  東京大学理科3類に入学したとき、身長170cmに対して、体重は62〜63kg、
   >  腹囲は90cmでした。
   >  医学部4年生の冬頃、プライベートの問題で食生活が乱れ、
   >  ダイエット・ソーダを飲み始めると、12月頃には体重が70kg近くなり、
   >  腹囲は9cmになって服が入らなくなったのです。
   >  心配した母親からジム通いを勧められ、筋トレを始めたのですが、
   >  効果もなさそうだったので止めてしまいました。
   >  医学部6年生になって、医師国家試験の勉強を始めると、ストレスがたまりました。
   >  勉強すると無性に炭酸が飲みたくなり、ダイエット・ソーダの2?入りペットボトルを
   >  毎日飲むようになりました。
   >  不思議と、ソーダとともにスナックやチョコレートが食べたくなり、
   >  それも良くなかったのでしょう。
   >  2月の国家試験前には、ついに体重73kg、腹囲94cmまで太ってしまいました。
   >  太ったせいか、寝ていると息苦しく、冷蔵庫に閉じ込められるような息苦しい夢をみたり、
   >  鬱々とすることがよくありました。
   >  母親からダイエット・ソーダの飲み過ぎを再三指摘され、
   >  国家試験が終了してストレスもなくなった頃からは、
   >  ほとんどダイエット・ソーダは飲まなくなりました。
   >  代わりに、ミネラルウォーターを飲んでいます。
   >  その効果か、試験が終わってストレスから解放されたせいかわかりませんが、
   >  国家試験から半年たった現在は、体重が64kg、腹囲90cmまで戻りました。
   >  以前あれほど食べていた菓子類を食べたいと思うこともなくなりました。
   >  それに、太っていた頃、食べものを残すことに感じていた罪悪感もなくなって、
   >  不必要なものは食べたくないと思うようになりました。
   >
   > たったひとりの体験談だけで、カロリーゼロ飲料とそれに含まれる人工甘味料を
   > 肥満の元凶と決めつけるのは乱暴じゃないか、非科学的だ、と思われるかもしれません。
   > 確かに、ストレスなどそれ以外の要因も影響していたかもしれません。
   >
   > でも、人工甘味料の作用によって、食欲が増進されたり、太りやすい体質になることで、
   > 結果として太ることが、大勢を対象とした複数の調査・研究でも認められています。
   > 主には、「ホルモンに悪さをする」 「味覚を鈍化させる」 「依存性がある」 という
   > 3つの原因が考えられます。
   > ここからは、肥満につながる人工甘味料の3つの作用についてみていきましょう。
   >
   >
   > 1.ホルモンに作用し、体内に脂肪を蓄える
   >
   > 人工甘味料は、“肥満ホルモン”ともいわれるインスリンや、
   > インスリン分泌を促すインクレクチンなどに影響します。
   >
   > 私たちが食事をすると、血液中の糖の濃度=血糖値が上がり、
   > インスリンがすい臓から分泌されて、血液から余分なブドウ糖を除こうとします。
   > こうしたインスリンの作用で、肝臓や筋肉において、ブドウ糖をグリコーゲンに変えて蓄えます。
   > その結果、血糖は下がるのです。
   >
   > > ところが、肝臓や筋肉に貯められるグリコーゲンには限度がありますから、
   > 次にインスリンは脂肪細胞に働きかけます。
   > そして、余ったブドウ糖は脂肪に変化して、体脂肪として脂肪細胞に溜め込まれるのです。
   > インスリンが 「肥満ホルモン」 と呼ばれる由縁です。
   >
   > そもそも、欧米人と日本人は、インスリンの分泌能力がまるで違います。
   > 欧米人は大量のインスリンを分泌する能力があります。
   > ですから、余ったブドウ糖が、インスリンの作用でどんどん脂肪細胞に変化して
   > 蓄積できます。そして、しばらくその状態が続くと超肥満体になりますが、
   > インスリンが分泌されているので、糖尿病になりにくいのです。
   > ところが、日本人はインスリンの分泌能力が、欧米人のおよそ半分しかない
   > ともいわれています。 このため、肥満にならなくても糖尿病になってしまいます。
   >
   > この 「肥満ホルモン」 と呼ばれるインスリンが、人工甘味料を摂取した場合にも
   > 分泌されることがさかんに議論されています。
   >
   > 1987年の研究で、人工甘味料(アセスルファムカリウム)をラット(大きなネズミ)に注入すると、
   > インスリン分泌が増えることがわかりました。
   > さらに、ラットからすい臓を取り出して調べたところ、甘味料の注入量に比例して、
   > インスリンが分泌されることが分かったのです。
   > 他に、ボストン大学のバーバラ コーキー博士のグループも、動物実験の結果として
   > 人工甘味料に反応して、すい臓からインスリンが分泌されることを報告しました。
   >
   > ところが、実際にダイエット・ソーダを飲んだことでインスリンが分泌され、
   > 低血糖になって倒れた!なんて話は、あまり聞いたことがありません。
   > 私たちヒトにも本当に影響があるのか?と疑問に思われる方も多いでしょう。
   >
   > ヒトの場合も、人工甘味料(スクラロース)を飲んだときのほうが、水を飲んだときより、
   > 血糖値のピークが高くなるという研究報告があります。
   > しかも、インスリンの分泌のピークも約20%高くなりました。
   >
   > つまり、カロリーゼロの人工甘味料が、インスリンと血糖に影響するのです。
   > この状態が続くと、インスリンの能力が疲弊し、2型糖尿病へと進行する危険があります。
   > せっかく健康のためにカロリーゼロ飲食品を安心して摂っていても、
   > 実は注意が必要だということが分かったのです。
   >
   > 人工甘味料が作用すると分かっているホルモンはほかにもあります。
   > インクレチンといわれるホルモンのうち 「グルカゴン様ペプチド-1(GLP?1)」 は、
   > 食事をして血糖が上がったとき、血糖を抑えようとしてインスリンの分泌を促進する
   > ホルモンです。 GLP?1は1986年に見つかったばかりで、まだ完全に解明されていません。
   > ただ2009年のアメリカ国立衛生研究所の調査により、ダイエット・ソーダがGLP?1の分泌を
   > 促すことがわかりました。
   > GLP?1はインスリンの分泌を促進しますから、長期にわたる大量の人工甘味料の摂取で、
   > これもインスリンが多く分泌されるきっかけとなります。
   > インスリンが過剰に分泌し続けると、その文平津能力が疲弊し、衰えれば高血糖になり、
   > やがて糖尿病へと進行してしまいます。
   >
   > さらに、人工甘味料によって混乱しているのは、ホルモンだけではありません。
   >
   >
   > 2.味覚を狂わせる
   >
   > 人工甘味料のもつ甘みが、私たちの味覚にどのように影響するか、整理していきましょう。
   >
   > たとえば、同じ甘みのお菓子を食べても、Aさんは甘みに満足できず、
   > Bさんには甘すぎるなんて経験ありませんか?
   > Aさんは、普段から甘みの強いものを食べていて、味覚が鈍くなっているようです。
   > 一方のBさんは甘みに敏感なため、少しの甘みで十分満足できます。
   >
   > サッカリンは、砂糖の200〜700倍の甘みがあります。
   > 他の人工甘味料も砂糖に比べると、アスパルテームは160〜220倍、
   > アセスルファムカリウムは200倍、スクラロースは600倍も甘くなっています。
   > さらに、新しい人工甘味料であるネオテームは、砂糖よりも約7000〜1万3000倍の
   > 甘味の効力があります。
   >
   > もちろん、商品には薄めて使われるのですが、甘味の強い人工甘味料に慣れてくると、
   > 甘味に対する味覚が鈍っていきます。
   > 以前はコーヒーにパルスイートひとつだったのが今では2つ使っている、という方が
   > いませんか?
   > そうなると、自然の甘さの果物や天然甘味料を使用したお菓子を食べても、甘味を感じず、
   > ついつい食べ過ぎたり、砂糖を追加したりするようになります。
   > 次第に、カロリーの摂り過ぎで肥満になります。
   >
   > そもそも、ヒトはどのように味を感知するのでしょうか。
   >
   > 実は、私たちは、「味蕾(みらい)」 と呼ばれる小さなひとつの器官で、
   > 「甘み」 「酸味」 「塩味」 「苦み」 「うま味」 という5つの味を感じているのです。
   >
   > その 「味蕾」 はみなさんの舌にあります。 鏡でご自分の舌を見てみてください。
   > 舌の表面には、小さな突起がたくさんあって凸凹していますよね。
   > この舌乳頭と呼ばれる突起に、味蕾があるのです。
   > 味蕾は、味のセンサーとなるたくさんの味細胞が集まって、
   > 花のつぼみのような形をしています。
   > 味細胞は味を感知し、味覚神経をつたって大脳の味覚中枢に信号が伝わり、味を感じます。
   >
   > 最近の研究で、甘みセンサーは、化学構造が異なる糖類(ショ糖、ブドウ糖、果糖、麦芽糖)、
   > 甘みアミノ酸、甘みタンパク質、さらに人工甘味料も受容できることがわかりました。
   > これらは、分子量や科学的な性質が大きく異なるものの、
   > その甘みは同じセンサーでキャッチされている、というわけです。
   >
   > さらに、甘みセンサーは舌だけでなく、胃や腸、すい臓にもあることがわかってきました。
   >
   > 特に、胃にある甘みセンサーが甘味を感知すると、グレリンが分泌されます。
   > グレリンは胃などから分泌されるホルモンで、脳の視床下部に働いて食欲を増やし、
   > 成長ホルモンの分泌を促進させる働きがあります。
   > お腹がすいて、胃が空っぽになるとグレリンの濃度は上昇し、何かを食べて
   > 胃に食べ物が入れば、グレリンは減ります。
   > また、グレリンは脂肪を増やし、体重を増加させる作用があります。
   >
   > 食後に甘いデザートを食べても、まだ食欲を感じるのは、
   > このグレリンの作用と考えられています。
   > 人工甘味料の甘さも、同じ甘みレセプターで感知されますから、ここでグレリンが働いて、
   > さらに食欲が増えるということになります。
   >
   >
   > 3.コカイン以上の依存性がある
   >
   > 続いて、コカインより強烈といわれる 「依存性」 についてです。
   >
   > まず、私たちの身体に快感がどのように伝わるのか、簡単に説明しておきましょう。
   >
   > 私たちが美味しい物を口にすると、ドーパミンなどの神経伝達物質が分泌され、
   > 満足感を得ます。 そして 「もっとたべたい」 と思います。
   > 私たちが食べものから身体にエネルギーを取り込む際、
   > その調節に重要な役割を果たしている神経系を 「脳内報酬系」 と呼びます。
   > 脳内報酬系は 「快楽中枢」 とも呼ばれ、自分へのご褒美を与える神経システムなのです。
   >
   > ところが、「もっとたべたい」 という欲求が強くなりすぎると、喜びがコントロールできなくなり、
   > 習慣化、乱用、依存、そして中毒へ移行していきます。
   > このときカギとなるのがドーパミンです。
   > さて、ドーパミンは、一体どのように作用しているのでしょうか。
   >
   > そもそもドーパミンは、いつも出ているわけではありません。
   > 私たちが日常生活で何か行動し始めるとき、ドーパミンが分泌されます。
   > 背景には、私たちが今まで連続して学習してきたことによる動機づけがあります。
   > 例えば、あなたが朝起きてから夜寝るまでの行動を考えてみて下さい。
   > 朝の洗顔、歯磨き、朝食など、あなたが子どものころから学習してきて、習慣となっている
   > すべての行動に動機があり、いつもドーパミンが働いています。
   >
   > また、私たちの何らかの行動によって脳が感動や喜びを覚えたときもドーパミンが分泌され、
   > 私たちに快楽をもたらします。
   > 例えば、映画、スポーツや音楽などに強く感動したときに、脳内でドーパミンは分泌されます。
   >
   > ところが、そういった快楽だけを欲した状態が続くと、
   > ドーパミンの分泌をコントロールできなくなり、依存症や中毒になります。
   > コカインなど覚醒剤による薬物依存症は、このドーパミンに関係しています。
   > 薬物を投与するとドーパミンが分泌され、快感や満足感が得られます。
   > ドーパミンが枯渇すると、また薬物が欲しくなります。
   > こうして薬物に対する依存症となるのです。
   >
   > それでは、食欲にはドーパミンがどのように関与しているのでしょうか?
   >
   > 食事を始めると、私たちの体内ではドーパミンが分泌され、食欲が増します。
   > そのうち、連続した学習により、食べものを想像するだけで
   > ドーパミンが分泌されるようになります。
   > 例えば、食べもののテレビCMや写真、料理の音やにおいを感知しただけでも
   > ドーパミンが分泌され、食欲が増進するわけです。
   > こうして、私たちは、食生活を楽しんでいます。
   >
   > ところが、食事に対する 「快楽」 への欲望が強く執着した状態では、
   > ドーパミンが過剰に分泌されるようになります。
   > したがって、薬物依存症と同じように、大量のドーパミンで過食に走ります。
   > 過食により、一時的な快感や興奮、満足感が得られますが、
   > その快感はすぐに効果がなくなり、再び暴飲暴食に走ります。
   > そのうちに食欲に対するバランスが崩れてコントロールできなくなり、
   > 食べもの依存症や中毒に陥ります。
   >
   > 前置きが長くなりましたが、最近、砂糖や人工甘味料の甘さが、
   > 脳内報酬系やドーパミンなどの神経伝達物質に影響を与えて、
   > 依存症や中毒に導くこともわかってきました。
   >
   >
   > 最近特に注目されている「甘み依存症」!
   >
   > 「甘み依存症」 をご存じでしょうか。
   > なんと人工甘味料も、麻薬、覚醒剤やアルコールとまったく同じ作用で、
   > 依存症を起こすのです。
   > 「甘み依存症」 は、誰かに指摘されたり、自分で意図的に摂取を減らすまでは、
   > 全く気づかない場合も多いのです。
   >
   > どんな症状なのか、Tさん(東京在住/35歳男性)の体験談を事例として紹介しましょう。
   > あなたや、あなたの周囲で、こんな症状を感じている人はいないでしょうか。
   >
   >  【Tさんの体験談】
   >
   >  過去にダイエット・ソーダを飲んだ経験は、ほとんどありませんでした。
   >  しかしダイエットを始めたのを機に、3〜4ヵ月間はできるだけダイエット・ソーダを選ぶように
   >  したのです。 体重が増えないよう気を遣ってのことです。
   >  そのうちに、不思議とダイエット・ソーダを毎日飲むようになりました。
   >  同時に、無性に甘いものが欲しくなり始め、毎日アイスクリームを食べるようになりました。
   >  さらに間食も増えて、他にもつまみが欲しくなりました。
   >  このため、ジョギングのお陰でだんだん減っていた体重が、
   >  ダイエット・ソーダを飲み始めた頃から、下げ止まってしまったのです。
   >  因果関係を特定できたわけではありませんが、飲み始めた時期などを考慮すると、
   >  体重が減らない理由はダイエット・ソーダにあるのではと怪しんだ私は、
   >  ミネラルウォーターに切り替えました。
   >  ると、その後体重は落ち始め、同時に間食もしなくなりました。
   >
   > Tさんの体験談からは、ダイエット・ソーダによる、ある種の“依存症状”がみてとれます。
   > 次のような点です。
   >
   > 症状1:ダイエット・ソーダを飲み始めたら、不思議と毎日飲むようになった。
   > 症状2:無性に甘いものが欲しくなり始め、毎日アイスクリームを食べ始めた。
   > 症状3:間食も増えて、何かつまみが欲しくなった。
   >
   > 結果 運動しても、体重が減らない。
   >
   > 上記1〜3の依存症状があれば、「運動しても、体重が減らない」 という結果は
   > 当たり前のように思えますが、この依存症状は偶然発生したといえない部分があるのです。
   > その理由こそが、前述した 「甘み依存症」 です。
   > 依存症は、一般に“中毒”とも呼ばれ、その原因として、ドーパミンの乱れが考えられています。
   >
   > また近年、人工甘味料は砂糖よりはるかに強い、
   > コカインを上回る依存性をもつことがわかっています。
   > 2007年のあるフランスのマウスに対する実験では、
   > コカイン以上にサッカリンの中毒性が強いことがわかりました。
   > このように、摂ればますます欲しくなるほどの強い依存性があるのです。
   >
   > さて、人工甘味料の摂取がどのように肥満につながるのか、
   > 3つの作用をご理解頂けたでしょうか。
   > 実は、肥満以外にも、抑うつ症状や血管系疾患など、
   > ほかの症状を引き起こすことも報告されています(詳細は下記新刊をご覧ください!)。
   > ダイエットや健康のために 「カロリーゼロ」 飲食品を摂ったせいで、逆に太ってしまったり、
   > そのほか身体に悪影響が出ては、元も子もありません。
   > 口にする前に、いったん立ち止まってぜひ考えてみてください!

 まず、【Pくんのトンデモ体験談】。

 これは、ダイアモンド誌自身が張った予防線通りの反駁で終了する。

   > たったひとりの体験談だけで、カロリーゼロ飲料とそれに含まれる人工甘味料を
   > 肥満の元凶と決めつけるのは乱暴じゃないか、非科学的だ、と思われるかもしれません。
   > 確かに、ストレスなどそれ以外の要因も影響していたかもしれません。

 単純にダイエットに因るストレスを甘味で発散することを覚えてしまった為に、過食で太っただけの話 だ。

 少なくとも 「人工甘味料の副作用によって食欲が惹起されて過食になった」 という仮説を立てる為に は、「ストレスによって食欲が惹起されて過食になった」 可能性のあるサンプルはデータとして不適切で す。 ストレスでバカ喰いして太るなんてことはアタリマエに起こることですので、そういう要素の無いサ ンプルで検討されるべきでしょう。


 次にホルモン云々。

 これもダイアモンド誌自身が張った予防線によって自説が崩壊している。

   > ところが、実際にダイエット・ソーダを飲んだことでインスリンが分泌され、
   > 低血糖になって倒れた!なんて話は、あまり聞いたことがありません。
   > 私たちヒトにも本当に影響があるのか?と疑問に思われる方も多いでしょう。

 つまり、他に栄養素を摂ることなく、人工甘味料を採って、その人工甘味料によってインスリンやグル カゴン様ペプチド-1(GLP-1)が分泌を促されたとしても、決して低血糖を起こすレベルの分泌量ではあ りえないというだけの意味でしかありません。 そもそもインスリンは、血中糖度が低ければ一切分泌さ れないというワケではありません。 クルマのエンジンがアイドリング時にも燃料を消費するのと同様 に、インスリンは空腹時でも僅かながら分泌されています ( これを“基礎分泌”といいます。食後に血 糖値の上昇に対して追加される分泌を“追加分泌”といいます)。 ですから、この僅かな量が多少増え たところで膵臓のリンゲルハンス島が疲弊して機能を失うなんてことは起こり得ません。

 もちろん、外から栄養素が入っていない時に“基礎分泌”として分泌されるインスリンが増えたからと 言って太りはしません。 精々が空腹時血糖の数値が下がるだけ。 しかも、それとて、低血糖を起こ すレベルには至りません。 こうして人工化学物質否定派の人達が虎視眈々と目を光らせて、アスパ ルテームの摂取に因る健康被害の例がないかどうか探しているのですから、アスパルテームを採って 低血糖を起こしたなんて事例があれば、たちまち被害例として挙げられて炎上するでしょう。 しかし、 寡聞にしてそのような事例は聞いたことがありません。 ですから、空腹時にインスリンの基礎分泌が 多少増えた程度の事は、健康に何の影響もないのです。

 そもそも、U型糖尿病という病気は、基礎分泌に於いては健常者と大差はなく、食後の血糖値の上 昇に対して十分なインスリンの追加分泌が行えないのが特徴です。 それゆえに、食後スグに上昇した 血糖値が下がるのに多くの時間を要し、高血糖が維持されている間に糖分に晒された血管や神経,腎 臓の糸球体が侵されて徐々にその機能を失っていくという恐ろしい病気なのです。

 繰り返します。

 U型糖尿病という病気は、食後の血糖値の上昇に対して十分なインスリンの追加分泌が行えない
 U型糖尿病という病気は、食後の血糖値の上昇に対して十分なインスリンの追加分泌が行えない
 U型糖尿病という病気は、食後の血糖値の上昇に対して十分なインスリンの追加分泌が行えない

 クルマ喩えるなら、平地を走る分には十分な馬力があっても、急な坂道に差し掛かると坂を上ること が出来なくてエンストしてしまいかねないシトロエン2CVみたいなクルマがU型糖尿病患者の膵臓なの です。 ですから、平地で時速40kmで走っていたモノが時速45kmとか時速50kmにスピードアップしたと しても2CVの走行に支障はしょうじないでしょう。 2CVのエンジンパワーは、重い荷物を載せていた り、急勾配を上る時に問題になり、U型糖尿病患者の膵臓は、食後の血糖値の上昇に対応する時に 問題が生じるのです。

 基礎分泌が多少増やされてもそれで膵臓が疲弊するなんてことはありません。


 次に、味覚を狂わせるという点について。

   > もちろん、商品には薄めて使われるのですが、甘味の強い人工甘味料に慣れてくると
   > もちろん、商品には薄めて使われるのですが、甘味の強い人工甘味料に慣れてくると
   > もちろん、商品には薄めて使われるのですが、甘味の強い人工甘味料に慣れてくると

 なにせアスパルテームという人工甘味料は、甘味が砂糖の200倍もありますし、そもそも味が砂糖と は全く違います ( 単純に“不味い”という理由でコカコーラ・ゼロ等を忌避する人は少なくありません )  ので、匙加減が難しいことは事実ですが、それを言いだせば、人工甘味料を使っていないお菓子類も 同じです。 たとえば、私が勤める某施設にマダムシンコマダムブリュレというお菓子が差し入れられ たことがあるのですが、正直言って私には甘すぎて吐き出してしまいました。 もちろん、甘いお菓子が 大好きな女子事務員なんかは平気でパクパク食べているのですが、私には無理でした。

 これは甘味だけに限った話ではありません。

 塩漬けの新巻鮭を頂いた際に、塩を剥いで焼いて食べようとしたら塩辛すぎて無理でした。

 塩辛い副食に慣れていない西日本の我々は、調理の際に塩味を薄めるような調理を加えなければ 新巻鮭を食べることができません。

 ですから、『人工甘味料だから味覚が狂う』 のではなくて、人工だろうが天然だろうが味蕾に強い刺 激を与え続ければ、強い刺激に慣れてしまって 「舌がバカになる」 というだけの話です。 人工甘味料 かどうかは関係がありません。 明らかに言い掛かりです。


 次に、コカイン以上の依存性があるという点について。

 この文字列が目に映った瞬間に ( ゚д゚) (つд⊂)ゴシゴシ (;゚д゚) (つд⊂)ゴシゴシ (;゚ Д゚)は?とな りました。

 だって、みなさん、コカインですよ、コカイン。 麻薬ですよ、麻薬。

   薬のすべてがわかる!薬学まとめ
   コカイン
   http://kusuri-yakugaku.com/pharmaceutical-field/pharmacolory/local-anesthesia/コカイン/
   > コカインは、コカ葉に含まれるアルカロイドで、エステル型の局所麻酔薬である。
   >
   > 左旋性 光学活性 体で、熱に不安定である。
   >
   > ■ 作用機序:Na+チャネル遮断
   >
   > コカインは Na+チャネル を遮断し、局所麻酔作用を示す。
   >
   >
   > ■ 交感神経興奮作用:血管収縮 → 局所麻酔作用持続
   >
   > コカインには交感神経終末のアミントランスポーター(アミンポンプ)を阻害する作用がある。
   >
   > アミントランスポーターはシナプス間隙のノルアドレナリンを再取り込みする輸送体であり、
   > これが阻害されるとノルアドレナリンがシナプス間隙に蓄積する。
   >
   > コカインによってアミントランスポーターが阻害されると、
   > シナプス間隙のノルアドレナリン濃度が高まり、交感神経興奮作用を示す。
   >
   > これにより、血管収縮を引き起こす。
   >
   > 血管収縮が起きるとコカインの吸収が遅くなり、局所にとどまるため麻酔作用が持続する。
   >
   >
   > ■ 中枢作用
   >
   > コカインは麻薬であり、中枢に対して強い興奮作用を示す。
   >
   >  疲労感がなくなる
   >  精神的発揚作用がある
   >
   > といった作用があり、連用によっては精神的依存を形成しやすい。
   >
   > また、コカインを増量すると間代性痙攣を起こす。

 人工甘味料がこんな恐ろしいモノと同じだと?

 シナプス伝達に何の作用も及ぼせない人工甘味料が麻薬のコカインと同じ? 正気か?

 ・・・ 何度か読み返して理解できました。

 要するに、「美味しい食べ物は、食べた人に“幸福感”を与える」 それだけの話のようです。

 この幸福感の理由は、脳内で分泌される脳内麻薬に由来します。 脳内麻薬自体は繰り返す度に分 泌量が増えて中毒化するような依存性はないが、幸福感を求める為に、美味しい食べ物を求めようと するヒトの(というか、人を含む味覚のある全ての動物の)サガとしての依存性がある ・・・ という話だと 理解して良いでしょう。

   おいしさの科学
   ― その重要性と脳の仕組み ―
   http://www.nncj.nestle.co.jp/asset-library/documents/05-%E5%B1%B1%E6%9C%AC.pdf
   《略》
   >
   > 04  おいしさと脳内物質
   >
   > 味物質を口に含んだときの体の反応は、甘くておいしいからもっと欲しいと思い
   > 摂取量が増えることである。
   > またヒトに限らず、ラットの実験からも示されているが、甘いものを口にしたときに鎮痛効果や、
   > 抗不安作用があることも知られている。
   > ところがこのような反応は、ナロキソン(オピオイドレセプターと呼ばれるモルヒネ様受容体の
   > 拮抗薬)を前もって投与しておくと生じない。
   > このことは、甘いものに対する反応に脳内物質が関与することを示唆している。
   > おいしいというのは神経の情報が脳の特定の部位、例えば第二次味覚野として知られる
   > 眼窩前頭皮質へ伝わり、その領域の細胞が興奮すればおいしいと感じるが、
   > その後、あるいはそれと同時に生じる脳内物質の働きもおいしさに関わってくるのである。
   > この脳内物質に関して、我々はラットを使い、モルヒネ様のβ-エンドルフィンという物質の
   > 血液中、脳脊髄液中の変化を測定した。
   > β-エンドルフィンは脳内麻薬とも呼ばれる物質である。
   > 絶水しておいた後、水、苦い溶液(キニーネ溶液)、甘い溶液(サッカリンとショ糖の溶液)を
   > ラットに与えた後で血液中のβ-エンドルフィン量の変化を調べたところ、
   > β-エンドルフィンはサッカリンやショ糖の刺激で最も上昇した(図1)。
   > ところが、ショ糖に嫌悪条件付けをしたラットにショ糖を与えてもβ-エンドルフィン量は
   > 上昇しない。
   > このことから、β-エンドルフィンは甘いという感覚で上昇したというよりは、
   > おいしいから上昇したものと考えられる。
   > つまり甘くておいしいときにはβ-エンドルフィン量は上昇するが、
   > 甘いショ糖に対して嫌悪条件付けをして嫌悪性にすると上昇しない。
   > これらのことからβ-エンドルフィンは甘味という感覚そのものに関係するというよりは
   > おいしいという感情(あるいは情動)に関係するということがわかる
   >
   《略》
   >
   > 06 おいしさを求める
   >
   > 先に述べたようにおいしさの目的は摂食欲の行動的発現である。
   > このもっと食べたいという欲求と実際の行動を担う脳部位を報酬系(reward system)という。
   >
   《略:高度な専門用語を用いた解説》
   >
   >
   > 07 おいしさと食べすぎ
   >
   > 腹側淡蒼球のGABAニューロンの活動が抑えられると、その次に
   > 腹側淡蒼球からの入力を受ける視床下部外側野(摂食中枢)の活動は促進され、
   > 摂食行動は活発になる。
   > 摂食中枢の細胞からはオレキシン、NPYなどの摂食促進性ニューロペプチドが産生され
   > 脳内に広く送られて覚醒作用、摂食亢進作用、消化管機能の促進などが生じる。
   >
   > 食が進むにつれて血糖値の上昇、インスリンの分泌、
   > そして白色脂肪組織からレプチンが分泌され、これらはすべて
   > 視床下部腹内側核(満腹中枢)の活動を高め満腹感というブレーキがかかる。
   > 一方で、ヒスタミンやセロトニン、そしてα -MSH、CART、AgRPなどの
   > 摂食抑制性ニューロペプチドも分泌されて摂食はストップする。
   >
   > 以上述べた各種脳内物質の逐次的、連鎖的放出(図5参照)により
   > 必要量のエネルギー等を補充し終えたところで食行動は停止することになっているのだが、
   > おいしいと食べすぎてしまうことは珍しくない。 満腹と思っても食べてしまう。
   > その理由の一つは、満腹かどうかの判断は胃内の食物容量ではなく
   > 脳の満腹中枢が決めるということである。
   > 多くの場合、満腹したといっても胃が物理的に満杯ではない。
   > すなわち満腹中枢を凌駕する程の強い刺激が摂食中枢を興奮させれば、
   > 摂食行動が生じて胃の中に食べ物が入りうる。
   > これが別腹であり、その強い刺激とは 「おいしそう」 という視覚情報、
   > 「甘い」 という味覚である。
   > 上述のように腹側被蓋野からドーパミンが放出され食欲を高め、
   > オレキシンが出て消化管が活発な活動を開始する。
   >
   >
   > 08 おいしさと健康
   >
   > サッカリンで味付けしたおいしいエサとキニーネで味付けしたまずいエサを用意し、
   > ラットにいずれかのエサを一定量与え、2時間後に胃内の残量を測定すると、
   > サッカリン味のエサの残量が有意に少ないことがわかった。
   > このことは、おいしい食べ物はまずい食べ物に比べて、
   > 胃での消化速度が速いことを意味している。
   > おいしいものを口にした時は、視床下部外側野に味覚情報が送り込まれ、
   > 摂食行動が誘発され、消化管も活発に活動して積極的に食が進むのである。
   >
   > 食べたときのおいしさ・まずさが体の生理機能に影響を及ぼすとしたら、
   > おいしいときは体の機能は向上し、まずいときは逆に体調が悪くなる方に向かうと推察される。
   > 我々は、その指標として、体の免疫能を間接的に表すインターロイキンと
   > ストレスの指標である副腎皮質からのコルチコステロンの活性を血清値として測定した。
   >
   > その結果は、苦味物質であるキニーネを混入した飼料の摂取後30分で
   > コルチコステロン値は上昇し、逆に、蒸留水で作成したコントロールの飼料摂取で低下した。
   > 150分後には、コルチコステロン値は呈示前のレベルに戻った(図6)。
   > コルチコステロンはストレスにより分泌されることが知られているので、
   > 以上の結果は苦くてまずい食べ物を摂取するときは
   > ストレス状態になっていることを示唆している。
   >
   > 3種の飼料を摂取させたときの血清インターロイキン値については、
   > サッカリンで甘くした飼料の摂取後30分でインターロイキン-2の活性が有意に上昇した。
   > おいしい食べ物を食べると免疫能が高まることを示唆している。


   「おいしさの科学と健康」
   京都大学大学院農学研究科 教授・農学博士 伏木亨先生
   http://www.sugiyama-c-i-l.or.jp/koen.file/fusiki.pdf
   > 1.はじめに:飽食時代の悩み
   >
   > 今日は、食のおいしさ、栄養、健康のうち、おいしさと健康の真ん中ぐらいの話をしたいと
   > 思います。
   > 私は昭和28年生まれですが、大学に入った頃は高度経済成長の時代でした。
   > まだ、貧しく、栄養も足りていない欠乏の時代でした。
   > 昭和50年代から平成になって、日本は食べ過ぎ、飽食の時代になってしまいました。
   > どれだけ楽しく満足しながら食事をし、健康に生きられるかが重要になってきいます。
   > 事実、飽食と運動不足による生活習慣や肥満がいろいろな病気を引き起こしています。
   > また、最近の病気は薬で治らない。一時的に症状を抑えるだけです。
   > 身体の健康の問題は適切な運動が解決すると思いますが、運動するのは、われわれは
   > 本来嫌いで、余計な運動はするな、無駄なエネルギーは使うなという脳の指令を
   > 受けているからです。
   > 一方、食べる事に対しては、快楽が用意されていて、エネルギーを獲得するために
   > 食べられるものは食べなさいと脳の指令を受けています。
   > 従って、飽食の時代は健康にならないのが宿命なのです。
   > 楽しい運動と食を楽しむ工夫と努力が大切になるのです。
   > 日本人は一般的にはそれほど肥満していないが、欧米人に比べて糖尿病が多い。
   > これはインシュリンを分泌するすい臓が欧米人に比べて弱いので、
   > 肥満するまでに糖尿病になってしまうからです。
   > アジア人に独特な食事があるのではないか。
   > 欧米化された食事は好ましくないのではないかと考えられます。
   > 糖尿病患者の遺伝子解析から澱粉を食べて身体を動かすことが好ましい様です。
   > 食べ物の好き嫌いで健康的な生活になるとも言える訳です。
   > 理想的な食嗜好はいろいろなものを食べられることだと思いますが、飽食の時代に何を
   > 食べて健康になるか、満足できる食事をしながら健康になるにはどうすれば良いのかが
   > 問われているのです。
   >
   > 2.健康な食とは何でしょう?
   >
   《略》
   >
   > 3.やみつきになるおいしさ
   >
   > ところが、私は動物性のハムとかチーズとかミルクとか言いましたが、
   > やはり油はおいしい。 止められない。
   > 栄養学者と医学者はおそらく 「 澱粉をたべろ。 油を食うな。」 と言って終わり。
   > しかし、それでは我々は満足できない。
   > つまり、明治から戦前から質素な生活をしてきた人達が、
   > 急に欧米の食事を取り入れることができた、それからだんだん修正して
   > 日本的な食事生活に安定させる時代にきました。
   > その時食べるものは何かと言うと、せっかく食べられるようになった油の豊富な食物を
   > 食べない事は不可能だと思うんですよ。
   > おいしさを知ってしまっている。 そこをどういう風にするか?
   > 2001年にAERAが全日本マヨネーズ中毒という特集をしたことがあるが、
   > これは象徴的なことです。
   > マヨネーズは70%が油で、油リッチでたいへん良くできた調味料です。
   > 卵のおいしさと酸っぱさがあって、私も大好きです。
   > こんなたくさん使う人があらわれました。
   > ラーメンにもカレーにも、さすがに最近はこういう人はないと思いますが。
   > この現象が遺憾と言う事ではなくて、なぜこういうことが起こるかというと、
   > たぶん、大量の油にやみつきになりやすいからです。
   > あるいはファーストフードをみてみると、
   > 私たちは30%くらいが普通の日本人の平均油脂の摂取量ですが、
   > 50%とか40%という高い油含量のものが多い。
   > 私は砂糖とダシと油の3つだけは特別なおいしさがあると考えています。
   > 有無を言わさぬ刺激であると言えば、ちょっと過激かも知れませんが、
   > 動物としてこの3つがあれば、必ず食べなさいと本能が言っている。
   > こういう食べ物に対して、別腹、やみつき、癖になる、止められないという表現があります。
   > これを見つけたらわれわれは無条件でおいしく感じるように、自分たちの舌や脳が
   > セッテイングされている。
   > なぜおいしいかと言うと油はカロリーが非常に高くて、動物が生きて行く上で一番大切な
   > 食べ物です。
   > 砂糖あるいは糖はカロリーも高くて、かつ血糖値を上げてくれて、
   > 生きて行く上でもっとも大事な栄養素です。
   > ダシはおそらくアミノ酸の味、つまりたんぱく質がたくさんありますよと言う信号です。
   > 油と糖とたんぱく質のこの旨さがもっともおいしいというのは動物が生きて行く上で
   > 大事な本能であろうと思います。
   > これが嫌いな動物は変なものを食べて栄養失調で死んでしまう。
   > これが好きな動物が生き残っていると言えます。
   > これを上手くバランスを取って食べることが大切です。
   > しかもこの3つを上手く選択して食べれば、満足感を得ながら、かつおいしい食事ができます。
   > 裕福になってきていろんなものが手に入るようになってきて、これらをいかに上手く使うかが
   > これからの食生活のキーになろうかと思います。
   > これを見ていろんなことが言われます。
   > 例えば内科の先生は 「これは食べ過ぎたら危ないよ」 と言い、
   > 食品学者は 「これはおいしいですよ」 と言い、
   > 一般の人はこれをみて、「ああ食べたいな」 と言う。
   > こういういろんな面を持っている。
   > ハッピーを与えるものでもあるし、活力を与えるものでもあるし、
   > しかし、食べ過ぎると危ないといういろんな面があるわけです。
   > 日本だって、一番脂ののっているうなぎを甘さとダシの利いたタレで食べさせる。
   > これはものすごくおいしい食べ方を知っています。
   > しかし毎日食べろとは言っていない。
   > 多分、昔は元気づけに暑い土用の丑の日に食べるという習慣があったぐらいで、
   > 毎日毎日食べる事は想定されていない。
   > 私は油と砂糖とダシの3つはどう制御するかが大事だと言いましたが、
   > やみつきになる性質を持っているのです。
   > やみつきになっているから、やみつきを上手く使って食べ物を作って行かないかん
   > 時代になってまいりました。
   > しかもやみつきになる物ばっかりが、われわれの食卓にのぼってくる。
   > 今、食卓を見るとダシの味が利いたうま味のあるものと脂のよく乗った魚とか、
   > 油の多い食べ物と十分な甘みのあるデザートがつく。
   > 昔で言うと高級な宮廷料理を毎日食べています。
   > その中でどうバランスを取るか。
   > この3つは本能を刺激する報酬の快感があるということができます。
   >
   >
   > 4.おいしさは脳のどこを刺激するか?
   >
   > さて、報酬と言うのはちょっとややこしい話になるかもしれませんが、
   > 1950年代にネズミの頭に電極を突っ込んで電気を流す実験をした人がいます。
   > ネズミが自分でスイッチを押すと電流が流れて脳が刺激される。
   > ある部分に電極を突っ込むとネズミはそこを刺激したくて堪らなく止めない。
   > 違う部分だと刺激しない。
   > ネズミが刺激する部分を探っていくと脳のある部位から部位を繋ぐ一本の繊維の束が
   > 浮かび上がってきました。
   > これが報酬系と呼ばれているもので、これが脳の中の快感を出す部分と考えられています。
   > すべての人間の快感は全部ここから出ていると言われています。
   > 美味しさの快感もそうだし、眠れて気持ちよかったという快感もセックスの快感も、
   > 全部ここから出ている。
   > よくぞいいものを食べたと本能がご褒美の快感につながるわけです。
   > 食べ物でも報酬系を刺激していることを示す実験が可能になります。
   > これは黒い箱と白い箱を連結したものです。
   > ネズミは自由に行き来できます。
   > 黒いベルトに見えるものは赤外線の網が張ってあり、どこに何秒いたかが分かります。
   >
   > 黒い箱と白い箱にネズミを入れ、黒い箱には水を、白い箱には油を置きます。
   > ネズミは油が好きですからペロペロ舐めます。
   > 次の日も、また次の日も同じように三回繰り返しますと、
   > ネズミは黒い箱に水が、白い箱に油があることを学習します。
   > 同じように何も入れないで、ネズミを入れます。
   > もしネズミが油をもっと食べたいと思うと油があった白い箱の滞在時間が長くなる。
   > 条件付けの前後でこの時間を図ります。
   > 油は何でもいいのですが、
   > コーン油を使った実験では、ネズミの白い箱の滞在時間が長くなります。
   > たった三日食べるだけで、動物は油がたいへんおいしいことを分かってしまいます。
   > 動物にしろ人間にしろ、飢餓に遭遇すると死んでしまいますから、
   > カロリーの高いものを食べるべきだと言う設定が頭の中に出来ているのです。
   > そのために1グラム9キロカロリーの油があるとそれを食べたくて仕方がないというふうに
   > 感じるようになる。
   > 水に対してはそうは思いません。
   > これを強化効果と言います。
   > これは本能が身体にとって生きて行く上で一番大事な物の油と砂糖とダシに対しては
   > これを積極的に食べなさいと脳が言っています。
   > 人間でも報告があります。
   > これはスナックに対する執着という現象なのですが、
   > スナック菓子が好きな人を集めて、その行動をビデオで撮った実験があります。
   > 報酬系の快感をブロックするナロキソンという薬を静脈注射しておくと、
   > 砂糖と油のいっぱいあるスナックを食べたい、食べたいという行動が抑制されます。
   > 基本的には人もネズミも構図は一緒なだと思います。
   > これは、どれくらい油と砂糖とダシが好きかを調べる行動実験です。
   > ここにタッチパネルがあって、ネズミが手で触るとシャッターが開いて、
   > 一滴だけ砂糖水あるいは油あるいはダシの溶液が食べられます。
   > 一滴だけでは満足できないので、ネズミはまたタッチパネルに触ります。
   > 何度か触ってようやくシャッターが開くようにレベルを上げて行きます。
   > ちょうど、行列のできるラーメン屋で何百メートルまで並んで我慢できるかと似ています。
   > 最初は1、2回くらいでシャッターが開くので、ネズミは何回も繰り返します。
   > 10分で一滴のために何回タッチパネルに触るかで、どれくらい好きかいう指標にします。
   > これをやみつきと定義します。
   > コーン油は150回押しました。
   > それほどおいしい。
   > 砂糖水で50〜60回、ダシ・醤油溶液で50〜60回でした。
   > 油と砂糖とダシ三つは特別に美味しいと言いましたが、
   > やはりおいしさの快感をいっぱい出してくれる食べ物なのですね。
   > この三つを上手く組み合わせれば、健康的な食を得られるということになります。
   > 明治時代は米と野菜と水とダシしかなかった。
   > 戦後になって、砂糖が増えて、油もたくさん食べられるようになりました。
   > チーズとかハムとかいろいろな乳製品も増えてきました。
   > ある時、シアトルのタコマ国際空港で、日本人がたくさん乗り換えをするので、
   > 日本人がたくさん集まっているエリアになっているところに、うどん屋があります。
   > 黒いうどんで、関西人には濃いなと思うんですが、
   > 十日間もアメリカにいるとものすごく食べたくなります。
   > うどん屋の前に日本人がいっぱい並んでいます。
   > 黒いうどんを食べたい為に十重二十重に並んでいる。
   > この時に私はダシに中毒しているなと思いました。
   > ダシが食べたくてしかた無かったからです。
   > そこで日本に帰ってきて、思い立ったのが先の実験です。
   > ダシに対してネズミは砂糖や油と同じように執着します。
   > タンパク質にダシを足しても執着します。
   > 例えば豆腐にかつおぶしをふり、醤油をかけて食べるのと同じことです。
   > このようにダシのうま味をある程度カロリーのある澱粉又はタンパク質を与えると、
   > 砂糖と油と同じように我々はおいしく感じるということがこれによって判ります。
   > ドーパミン受容体という神経のつながりがあるところを薬品で切ってしまうと、
   > ダシに対する執着は起こりません。
   > オピオイド受容体という快感を出す神経部分ですが、
   > これも薬品で切ってしまうとダシに対する執着は起こりません。
   > これは油・砂糖・ダシ3つ共に共通でした。
   > ということは、油と砂糖とダシは同じおいしさで相互にケンカし合うか、
   > あるいは3つの内2つで充分
   > あるいは1つでも良い関係にあります。
   > 同じおいしさのところを頭で取り合っています。
   > 日本人の健康的な食というのはご飯を真ん中に豆腐や中華料理や天ぷらなど色々な物を
   > ご飯中心に食べるというでしょう。
   > これが幅広いバランスの取れた食生活で、先程言った油・砂糖・ダシの3つを楽しんで
   > 食べている食事であろうと思います。
   >
   《以下略》

 つまり、「 やめられない、とまらない、かっぱえびせん♪」 というテレビ広告のように、美味しくて食べ るのをやめられないという状態を指して、『コカイン以上の依存性がある』 と主張しているワケです。

 決して、『人工甘味料の作用機序がコカインと同じであり、麻薬としての依存性がコカイン以上に高 い』 と主張しているワケではありません。

 途中にサラリと書かれていますので、見落としがちですが、ダイアモンド誌はこう書いています。

   > 前置きが長くなりましたが、最近、砂糖や人工甘味料の甘さが、
   > 脳内報酬系やドーパミンなどの神経伝達物質に影響を与えて、
   > 依存症や中毒に導くこともわかってきました。

   > 砂糖や人工甘味料の甘さ
   > 砂糖や人工甘味料の甘さ
   > 砂糖や人工甘味料の甘さ

 なんのことはありません。 砂糖と同じだと書いてあるのです。

 どうでしょう?

 何の予備知識も持たないまま一読すれば、そこに書かれている 「肥満を引き起こす」 とか 「糖尿病 になる」 とか 「味覚が狂う」 とか 「コカイン以上の依存性がある」 とか ・・・ ショックの余りに小便を漏ら してしまいそうな恐ろしい話に身が竦んでしまうことでしょう。 しかし、ちゃんと査読し、インターネット上 で参考になる文献を探して参照すれば、それらの恐ろしい話と云うのがチンピラヤクザでも使わないよ うな幼稚な言い掛かりだということが理解いただけると思います。

 アスパルテームを攻撃している人工物質拒否教信者のネガティブキャンペーンなんて、所詮はこの程 度のモノです。 しっかりと基礎知識を身に着けて嗤い飛ばしましょう。


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